私には小学生4年生の息子がいます。
結婚して2年目で産まれた第一子です。

息子には普通の子供と違うところがあります。
落ち着きがなく、自分勝手な行動を取り、団体行動ができません。
発達障害の一つでADHD(多動性障害)と呼ばれています。
学校ではいつも先生から怒られていて、私も妻も何とかしたいと思っていました。

ある日、息子が友達から所属する陸上クラブに誘われて体験することになりました。
そのクラブはとても礼儀正しく、コーチもとてもいい人で、息子も入りたいといっていたので入部しました。
はじめの頃は練習についていけないどころかやっぱり、周りと一緒に行動することができなかったのですが、コーチはそれを叱ることはなく、優しく接してくれました。

数ヵ月経ち、練習にも集団行動にもなれてきたとき、コーチからリレーのメンバーに抜擢されました。
その頃の息子はそこそこ足が速くなってきていたので実力的には問題なかったのですが、私としては心配でたまりませんでした。
練習では上手くいっても本番で失敗するのでは?という不安がよぎったのです。

そして試合当日、結果は見事3位で銅メダルを獲得しました。
それだけでもとても嬉しいことなのですが、更に嬉しいことがありました。
表彰式の時に横にいたコーチが「彼もやればできるんですよ」と私に言ったのです。
コーチは息子のことを見抜いていて、あえてリレーメンバーに加えてくれたのです。

息子がメダルをとれたこと、そして息子のことを理解してくれる人がいたことで私は涙しました。